仏教遺跡群”バガン”を歩く -第一回- | ヤンゴンプレス(Yangon Press)| 日本とミャンマーをつなぐ情報誌 ミャンマーのニュースを日本にお届け

仏教遺跡群”バガン”を歩く -第一回-

-Bagan- バガン 

悠久のひと時を過ごす古都の遺跡めぐり

形容不能な感動を呼ぶバガンの日の出

 マンダレーから朝6時半に、エーヤワディー河クルージング船”シュエケインナリー”で出発し、バガンには夕方6時過ぎに着く予定だったが、波が静かで、航行もスムーズだったため、夕方5時には到着した。ニャウンウー港に入る前から仏塔の姿が岸辺に立ち並ぶ。さすが古都バガンである。街の広さは約42平方キロメートルで、遺跡の仏塔群は3,000塔以上残されていると言われるが、現在までの調査では”遺跡”と認定されているのは2,217箇所。これらは11~13世紀に建てられたものが殆どだ。

 仏教の聖地であり、しかもポロブドール(インドネシア)やアンコールワット(カンボジア)と並ぶ世界3大仏教遺跡として知られるこのバガンは、ミャンマーのシンボルで、国民の誇りでもある。「バガンの地を踏まなければ、ミャンマー人として生まれてきた意味がない」。この国には、こんなことわざがあるほどだ。この街を訪れてみて、その言い伝えが理解できるような気がした。

 バガンはエーヤワディ河の東側に位置し、多種多様な仏塔や寺院が河畔からトゥーイェン山まで建立され、他に例を見ない絶景を生み出している。 港から宿泊先のヤーキンターホテルまで馬車で向かう。料金は4,000Ks。早朝6時から取材に出る。まず、バガンの名物で、大空を浮遊する気球を観るためだ。気球は8人乗り、16人乗りの2種類あり、飛行時間は45分。料金は一人320~360ドル。むろん気球から観る仏塔群と日の出のコントラストはこの世のもとは思えぬ景観。だから日に最低でも200人以上の観光客がやってくるという。

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 日の出といえば、”シュエサンドー・パゴダ”から観るそれも有名なので、この寺院へ向かうことにした。想像していた以上に高く感じるパゴダで、細長い階段を5分ほど登ると、そこにはすでに多くの外国人観光客が東の方角にカメラを構えていた。皆、日の出の瞬間をフィルムに収めるために来ていた。そして6時半、観光客から「オー」という歓声が沸きあがった。太陽が次第に頭をもたげ、眼の前に林立する遺跡群を真っ赤に照らし始めた。「荘厳」とはこういう瞬間に表現するのだと思った。

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シュエサンドー・パゴダからの日の出

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この階段は堪える

 バガンの日の出で有名なこの”シュエ(金)サン(髪)ドー(聖)”パゴダは、仏陀の聖髪が安置されていると信じられる。このパゴダは1057年、バガン王朝時代最初の王であるアノーヤター(1044年-1077年)により建立された。1975年に震度7.2の大地震に見舞われ、仏塔の先端が崩れてしまったが、その痕跡は現在もパゴダ近くに残されている。

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 バガンのもう一つの魅力は壁画である。11世紀の傑作で、大仏が置かれている寺院の壁に仏陀のイメージや当時の生活がユニークに描かれている。この壁画芸術は現在、インドの支援により、描かれた当時の壁の厚さや保存状態の調査が行われている。1973年には日本の文化財研究家による調査も行われた。ちなみに、13世紀初頭の絵は赤・黒・黄・白のみで描かれており、13世紀後半から、これらの色に加え緑も使われ始めたという。

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歴史的遺跡”タラパー門”

 ここは歴史の長い”タラパー門”である。建立は9世紀”894年”にピィンピャー王により造られた。この時代から後世の国王も伝統的に敬意を示した門で、バガンの歴史を語るうえで抜きにはできない歴史的遺跡だ。かつては東、南、西、北に存在していたが、現在は東の門だけが残り、門前に飾られた守護神像には、毎日人々が花、水、食べ物を供え、都会では見られない古きよき慣習が今もなお続けられている。

 バガンは1日ではとても歩ききれない。将来、間違いなく世界遺産認定を受ける街だけに、少し時間に余裕を持って、古都の魅力を堪能するとよいだろう。

本記事の第二回は更なるバガンの歴史や、伝統の”漆器”にフォーカスしてお届けさせて頂く。

取材・記事: YangonPress 取材協力: サラトラベルミャンマー 写真提供(一部): ホテル・観光省】

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