数々の伝説と歴史遺跡を残す町”モンユア”を歩く | ヤンゴンプレス(Yangon Press)| 日本とミャンマーをつなぐ情報誌 ミャンマーのニュースを日本にお届け

数々の伝説と歴史遺跡を残す町”モンユア”を歩く

-MonYwa- モンユア

宇宙船からも目印にできる全長129mの世界一の仏像や

数々の伝説と歴史遺跡を残すミステリアスな町

マンダレーから北西へ向かって約136㎞のザガイン管区に位置する。車だとマンダレーから2時間、バガンから3時間ほどだ。また、昨年、世界遺産に認定された”ハンリン古都”のあるシュエボー町へは約2時間で行ける。チンドイン河の東流域に広がるこの町は、亜熱帯なので気候は一年中蒸し暑いが、11月から4月までは乾季で、3月~5月は酷暑となる。反対に12月~2月は気温が下がり、朝晩は冷え込む。5月~10月までは夏型の雨季となる。

マンダレー~ブダリン(Bu Da Lin)間には鉄道ルートもあるが、モンユアへはマンダレーからバスまたはレンタカーで行く方が多い。モンユアは観光地域と繋がっており、ビルマ族が多く住む町としても有名だ。ビルマが100に対して多民族は5の割合だという。また、商業や農業生産が盛んな地域でもあり、ミャンマーの主な食材である豆類、スイカ、里芋などの産地としても知られている。ちなみに、この町には”モンユア工業団地”もあり、コットン(綿機織)、ヌードル、小麦粉、食用油などが生産されている。モンユア・アロン地区のソーセージも人気だ。さらにブダリン産のロンジー(Lon Gyi)は、ビルマ模様のチェック柄で国内では人気がある。この町の生地の粗い綿毛布も有名で、毎年、国内の約80%を生産しているそうだ。伝統のはた織文化が根付いている町でもあるのだ。漆産業が集まるKyauk Kar地区もインドから200マイルと近く、日帰りが可能なため、セントラル市場にはインドからの輸入品も並んでいる。

ヤンゴンからバスで向かう

 ヤンゴンから夜8時出発のLumBiNiバスに乗って翌朝6時にはモンユアに到着。メインロードのボジョー道路から宿泊先のWin Unityホテルへ15分。沿道に立ち並ぶセンダンの木は風情がある。

  早々と取材を開始したくなった。この町ではまず”Moe Nyin Than Buddhay” へと、地元の運転手さんが案内してくれた。インドネシアの”ボロブドゥール遺跡”に似た巨大な仏舎利塔だ。13世紀の仏陀遺跡であり、各ステップに仏像を安置して造っている技術が素晴らしい。合計で50万体の仏像が各ステップに埋め込まれている。1939年に一度改装再建された。

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13世紀の遺跡”Moe Nyin Than Budday”

 世界で一番高いと言われる”Lay Kyun Sakkyar 仏像”に向かう。全長129m(424ft)の高さを持つ。仏像体内に入ってお参りするが、中は31階もある。一番下から地獄、人間、天国など徐々に仏法説話を展示していくが、各国から寄贈された仏陀遺跡も珍しい。驚いたのは、この仏像を建立して22階まで完成したときに大地震があったにも関わらず、前後に少々揺れただけだったということだ。CNNニュースでは、世界の10大旅行先としてこの仏像が紹介され、「あなたが異教徒でも、ここは見学する価値がある」と推奨された。宇宙船のスペースステーション(Space Station)から望遠鏡要らずで見え、目印にもなるという。

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宇宙船からも目印にできるという”Lay Kyun Sekkyar仏像”

 1960年建設の”Baw Di Ta Htaung パゴダ”も見学した。名称はBawdi(菩提樹)Ta Htaung(千)という意味を持ち、千の菩提樹の下で仏陀が修行する姿が癒されるという内容だろう。”Kyaukkar Shwe Kuniパゴダ”、”Shwe Taung Ooパゴダ”などにも寄った。センダン、キンマ、タマリンドなどの大樹のほかに、化粧品の原料や薬として使われる”タナカ”の林も点在していたが、とてもいい香りがして印象に残った。この地はタナカの種類の中でも、一番人気のある種の生産地でもある。果物、機織物、名産のロンジー、タナカなどの専門店が揃う”モンユアセントラルマーケット”は見逃せない。

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千本の菩提樹を意味する”Baw Di Ta Htaung パゴダ”

 3つ連山の中に”A Laung Taw Katthapa” という洞窟が出来ているが、その洞窟の中にお坊さんの遺体が埋められているという話が語り継がれている。来世で仏陀が悟りを開くまで、何人も自分の遺体を埋葬できぬように誓約した僧侶の伝説が残り、僧がその約束を受け継ぎ、いまだ洞窟に遺体があると喧伝。その伝説を信じる訪問者や崇拝者が絶えないそうだ。

 森林を超え、山を遡り、いくつかの谷や川を過ぎて、さわやかで涼しい洞窟に向かう自然の旅は、少しハードだったが、それだけに印象深く、楽しかった。不思議なことに、森林にはほこり以外、汚れたものはなかった。「3つの山はともに聖地で、神様に守られていると信じられおり、皆ゴミや廃棄物を捨てたりはしないのだ」と、地元の運転手さんが注意する。

 次の日、早朝4時に出発して5時半にKa Paing村に到着して休憩。それから1時間程度森林の中を走ってお寺へ向かうが、車やバスは一時停車して、旅行者は山の神に手を合わせ、これから先の旅の安全を祈願する。

 まもなく国立公園という看板を過ぎ、象の居る地域に入る。駐車場にはかなりの車が並んでいる。駐車場の向こう側に、象に試乗できる場所があった。象の背中に乗って、川や谷を越えて洞窟に行くツアーだ。ちなみに象に乗るには一人2,000Ks(約200円)、45分ほどのツアーだ。象は朝8時から11時、昼休みを挟んで、午後3時から5時まで洞窟へ運送をしている。取材班は象には乗らずに徒歩でのトレッキングルートを選んだ。

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象の力を借りて寺に向かう人々

 山道の両側にスリリングな峡谷の下から、大樹木が聳え立つように生えているが、象たちと仲良く寺に向かう。渓谷に位置する洞窟への自然の景観も見事だ。水滴が舞い散る洞窟に降りてみると、金色の洞窟口付近はお参りする人々で混み合っていた。不思議だが、この入り口は2008年に1回、2009年に2回自然に開いたという。そうした現象が「僧侶の霊が未だ洞窟で修行中なのだ」という言い伝えに繋がっている。

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 山頂の土産店を回り、食堂でヤギ肉料理をいただき、午後2時には下山した。象の試乗開始は3時からなので、歩いて下りて5時半にはホテルに戻った。”A Laung Taw Katthapa” を訪問したい方は、早朝出発して午後ホテルに戻るのをお勧めする。また、険しい山道のため、旅行できるシーズンが決まっており、雨季に入る5月~10月までは立ち入り禁止だ。11月から4月までが観光シーズンになるが、全国からの客で賑わいを見せる。ここへ向かうならば、エ アコン付のレンタカーを使うよう助言したい。

 町を取材しているうちに、モンユア技術大学、教育大学、経済学大学、工科大学、コンピュータ大学などの教育施設の多いことに気づく。ビルマ族の精神が代々引き継がれている地でもある。

取材・記事: YangonPress 取材協力: サラトラベルミャンマー 写真提供(一部): ホテル・観光省】

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