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−第八回− ミャンマーの”政治”まとめ

切っても切れない経済発展と政治の関係。発展途上であるミャンマーの政局をNLD(National League for Democracy)が中心となる新政権がいかに牽引していくのか。今回のまとめではその中心人物、ティンチョウ大統領とアウンサンスーチー国家最高顧問にクローズアップしていきます。

 

 

新大統領ティンチョウ氏

大統領制、共和制を敷く連邦国家のミャンマーで現在、大統領を務めているのがティンチョウ氏。憲政史上50年間で初となる民間人大統領となりました。スーチー氏ばかりが取りざたされてしまいがちなミャンマーの政界ですが、古くからの付き合いもあり二人は互いを認め合っています。

 

出典: ミャンマー大統領府

出典: ミャンマー大統領府

U Htin Kyaw 1946年7月20日 ヤンゴン生まれ

高校時代はスーチー氏と学友の仲でもあった。英・日への留学経験とアメリカでの就業経験を持つ。

 

ティンチョウ大統領が最初に行った改革は前政権で36あった省庁を削減することでした。これによりコスト削減・各省庁間の連携もスムーズに取られるようになりました。

参照: 省庁の数を減らすことで、約50億Ksのコスト削減

 

こういった姿勢や民間人の大統領就任もあり、アメリカは経済制裁の緩和に乗り出しています。

参照: 米国がミャンマーへの経済制裁を緩和

 

ティンチョウ氏が大統領就任後に初めて行った演説で「連邦国家に合った民主化基準の憲法をつくる責任がある。長年、国民が望んできたこの政治目標のために、慎重に進めていく」と語りました。NLDが長年掲げて来た目標を達成しようと奮闘しています。

 

 

国家最高顧問兼外相アウンサンスーチー氏

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著作権者: Claude TRUONG-NGOC/ライセンス: CC BY-SA 3.0/https://ja.wikipedia.org/wiki/アウンサンスーチー

Aung San Suu Kyi 1945年6月19日 ヤンゴン生まれ

NLD党首であり、国家最高顧問と外相を兼任するスーチー氏にかかる期待は計り知れません。そんなミャンマーの未来を握るスーチー氏のルーツは日本との関わりも深い彼女の父にあります。

 

スーチー氏の父親、アウンサン将軍は「ビルマ建国の父」と呼ばれています。彼は第二次世界大戦時に日本の支援を受け、イギリス占領下のビルマを独立させました。しかし、日本から受けた扱いを不服とし、日本敗戦濃厚となった1945年にイギリスへ寝返ったのです。改めて独立を目指そうという47年、ビルマ完全独立の志半ばで暗殺されました。

 

597px-Aung_San_in_uniform

 

そんな父親の意思を当時2歳のスーチー氏は理解することはできませんでしたが、父親の功績を辿るため日本に留学して旧日本軍の研究も経験しました。

アウンサン将軍は独立を、スーチー氏は民主化を掲げていますが、時代は違えど親子とも根底に国内の民族和平があったと思われます。

 

英国統治時代、山岳民族と平地民族に分けられたビルマを統一するためにアウンサン将軍は各民族のリーダーたちをまとめあげました。分断されたビルマを一つにする、統一協定に調印した「ピンロン会議」が執り行われた212日は、The Union Dayというミャンマーの祝日として暦に刻まれています。

今も紛争が続き、国内和平が急務であるスーチー氏は21世紀のピンロン会議を」と声を上げています。

 

開かれた国を治めるには国外はもちろん、国内の問題を解消していかなければなりません。NLDが最大与党となるティンチョウ新政権に国内から、そして世界中から注目が集まります。

 

 

 

刻一刻と変わりゆくミャンマーの政治から目が離せません!

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