Vol.8 グローバルに活動する歌手 ”Tin Zar Maw” | ヤンゴンプレス(Yangon Press)| 日本とミャンマーをつなぐ情報誌 ミャンマーのニュースを日本にお届け

Vol.8 グローバルに活動する歌手 ”Tin Zar Maw”

ロンドンに居を構え音楽活動を続ける国際的な人気シンガー
11月の「ミャンマー祭り」であの名曲「風」を日本語で熱唱

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今回のVIP Ma Tin Zar Maw ティン・ザー・モーさん 人気歌手

インタビュアー  栗原 富雄 Tomio Kurihara Yangon Press 編集長

アジア、米国、豪州と海外を飛び回り、数年前からロンドンに拠点を構えた。そのグローバルな生き方に共感するミャンマー人は多い。恒例になった11月の第3回ミャンマー祭りで、ご自身の想いが詰まったあの懐かしい名曲「風」を披露する。

2011の震災で日本行が中止に 日本との絆を紡ぐエピソードが

11月26, 27日に東京芝増上寺で行われる「ミャンマー祭り」は今年で3回目を迎え、すっかり日緬交流の恒例行事になってきた。

この祭りには、毎年ミャンマーから人気の芸能人、特に大物歌手が参加しているが、今年は今回お招きしたティン・ザー・モーさんが出場する。在日同胞の方々と一緒に熱唱が聴けるだろう。
 
「実は、2011年にもあるイベントで、日本のステージに上がることになっていたんですよ。ところがあの悲しい出来事(東日本大震災)で中止になってしまいました。日本行きは楽しみにしていただけに、今回それが実現して本当に嬉しく思います」

ティンさんはのっけから、11月の日本行きを切り出した。念願かなったといった思いだったのだろう。日本はそれほど憧れを抱いていた国だったという。

「文化も人間も、日本は大好きです。やっと夢がかないましたからね。もちろん私のことを知っている人も、知らない人も関係ありません。今回のステージでは私のすべてを出し切り、精一杯歌わせてもらいます。私の歌で少しでも元気が出て、力が湧いてくるようでしたら本望です」

ティンさんと日本を結ぶ接点、というより「絆」を紡ぐエピソードがもう一つあった。

「私が歌手活動を始めた16歳のころでした。あるときミャンマーの女性歌手ピューティーさんが歌っていた日本のメロディーを耳にしたのです。それが”風”という曲でした。もちろん原曲が日本の歌だとは知りませんでしたが、心に響くとてもいいメロディーでした。

『人は誰もただ一人旅に出て 人は誰もふるさとを振りかえる』
(風  はしだのりひことシューベルツ 作詞:北山修 作曲:端田宣彦 からの引用)

私はこの原曲の歌詞の意味を聞いて日本語を必死で覚えました。それからときどきステージでも歌うようになったのです」

1969年に、はしだのりひことシューベルツが世に出し、「レコ大新人賞」を獲得して大ヒットしたあの名曲がこの国でもカバーされていたとは、当方も知らなかった。

この対談の冒頭では、この曲を歌うまいかどうか躊躇していたようだが、当方が日本語で歌えば絶対に盛り上がると後押ししたら、芸歴20年の人気歌手が約半世紀前のヒット曲を日本で披露してくれることになった。

「できれば日本語で歌います。そしてワンフレーズをミャンマー語でも歌ってみます。どうでしょうか。楽しみにしていてください」

2

(英国仕込みの英語を流暢にあやつる)

1年の半分はロンドン暮らしを 「アイアンクロス」に認められる

ティンさんは今英国のロンドン郊外に、ホテルマネジメントなどを行う夫君と13歳の息子さんと住んでいる。

毎年4月の水かけ祭りには帰国して国内各地のコンサートなどで活動している。

1年の半分はあちらで、残りはミャンマーで暮らすという生活パターンになっているという。

「落ち着きのあるロンドンが気に入っています。英国の文化もしっくりきます。あちらではあまり音楽活動はしていませんが、日々勉強になることも多いんです」

英国を手本とし、文化人、知識人の多くが渡英し、かの地の文化を積極的取り入れ、吸収してきた文明開化後の日本と同様に、ミャンマーにもかっての宗主国の文化的影響がそこかしこに残されている。

「ヤンゴンのストランド通りや避暑地として有名なピンウーリンなど、英国人が作り上げた街並みがミャンマーのあちこちにあります。子供のころからそうした風情の中で暮らしていましたから、英国社会に溶け込むのに違和感はなく、時間はかかりませんでした」

4

(一人息子のAung Maw Sanさん14歳と)

彼女は本格的な歌手活動を始めた20歳ぐらいから、積極的に海外へ出た。これまで香港、米国、オーストラリア、シンガポール、マレーシアなどへ複数回訪れ、コンサートを重ねている。

「2001年に初めて行った香港は、医学協会のイベントに招かれたんです。その後、アイアンクロスのメンバーとご一緒させていただき、世界各地を回りましたね」

アイアンクロスといえば、ミャンマーでは実力、人気ともに頂点に立つバンドであり、プロのシンガーなら誰しも接点を持ちたがるグループである。

日本流にいえば「ザ・タイガース」といったところで、ティンさんはその彼らからも素質を認められていたようだ。
 

 

次ページ”日本人との淡い思い出”

 

 

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